ネットワークスペシャリスト 物理層

IEEE802.3規格

伝送速度 同軸ケーブル ツイストペアケーブル 短波長レーザー 超波長レーザー
10 Mbps 10BASE5 10BASE-T    
100 Mbps 100BASE-TX 100BASE-TX 100BASE-FX  
1 Gbps   1000BASE-T 1000BASE-SX  
10 Gbps   10GBASE-T 10GBASE-SR 10GBASE-LR
100 Gbps     100GBASE-SR10 100GBASE-LR4
200 Gbps     200GBASE-SR4 200GBASE-LR4
400 Gbps     400GBASE-SR16 400GBASE-LR8
  • T :ツイストペアケーブル
  • S :短波長レーザー
  • L :超波長レーザー

各カテゴリのツイストペアケーブル

カテゴリ 速度 最大伝送距離 用途 1GBデータ転送時間(秒) 周波数
Cat3 10 Mbps 100 m 旧式の電話線、10BASE-T 800 16 MHz
Cat5 100 Mbps 100 m 100BASE-TX Ethernet 80 100 MHz
Cat5e 1 Gbps 100 m ギガビットイーサネット 8 100 MHz
Cat6 10 Gbps 55 m ギガビットイーサネット、10GBASE-T 0.8 250 MHz
Cat6a 10 Gbps 100 m 10GBASE-T、より厳しいクロストーク要求 0.8 500 MHz
Cat7 10 Gbps 100 m 10GBASE-T、シールドケーブル 0.8 600 MHz
Cat8 40 Gbps 30 m 40GBASE-T、データセンター用 0.2 2000 MHz
1GBデータ転送時間(秒) の計算式
```python # まず、各カテゴリの速度(Mbps)をGbpsに変換し、その後1GBファイルを転送するのに必要な時間を計算します。 # 1GB = 8Gbit(1バイト = 8ビットであるため) # カテゴリごとの速度(Gbps) speeds_gbps = { "Cat3": 0.01, # 10 Mbps "Cat5": 0.1, # 100 Mbps "Cat5e": 1, # 1 Gbps "Cat6": 10, # 10 Gbps "Cat6a": 10, # 10 Gbps "Cat7": 10, # 10 Gbps "Cat8": 40 # 40 Gbps } # 1GBファイル転送時間を計算(秒) transfer_times_seconds = {category: (8 / speed) for category, speed in speeds_gbps.items()} transfer_times_seconds ''' {'Cat3': 800.0, 'Cat5': 80.0, 'Cat5e': 8.0, 'Cat6': 0.8, 'Cat6a': 0.8, 'Cat7': 0.8, 'Cat8': 0.2} ''' ```

周波数と速度

無線通信における周波数と速度

無線通信では、周波数は信号が1秒間に振動する回数を示し、これは信号が運ぶことができる情報の量に直接影響します。一般的に、周波数が高いほど、単位時間あたりに送信できるデータ量(つまり、帯域幅)も増え、結果としてデータ伝送速度が向上します。しかし、高周波数の信号は伝播距離が短くなりやすく、また物理的障害物による影響を受けやすいため、通信環境によっては複数の中継点が必要になることがあります。

有線通信(ツイストペアケーブル)における周波数と速度

有線通信、特にツイストペアケーブルにおいても、周波数と速度は関連しています。ケーブルがサポートする周波数が高いほど、理論上はより多くのデータを高速に伝送できます。これは、ケーブル内での信号の帯域幅が広がることを意味し、結果としてデータ転送率が向上します。しかし、高周波数の信号はケーブル内での減衰が大きくなるため、長距離伝送や高品質のシールディングが必要になる場合があります。

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