IdentityServerの紹介
IdentityServerは、現代のWebアプリケーションやAPIのセキュリティを 担保するための強力なフレームワークです。 主に.NET環境でのOAuth 2.0およびOpenID Connectのサーバーの 実装をサポートしています。
特徴
- モダンなプロトコル: OAuth 2.0, OpenID Connect, JWTなどの現代のセキュリティプロトコルを完全にサポート。
- 統合と拡張性: ASP.NET Coreとの深い統合を持ちながら、多くのカスタマイズポイントを提供。ユーザーストアの変更、トークンの生成方法、認証手段など、多岐にわたる拡張が可能です。
- APIの保護: APIのエンドポイント保護と、適切なトークンに基づくアクセス制御が容易。
使用シナリオ
- Single Sign-On/Single Sign-Out: 複数のアプリケーション間での一度のログインやログアウトを実現。
- APIの認証・認可: アクセスを制御し、認証されたクライアントやユーザーのみがAPIを利用できるように。
- 外部認証: GoogleやFacebookなどの外部認証プロバイダとの統合も可能。
カスタマイズの柔軟性
IdentityServerはその設計から高いカスタマイズ性を持っています。例えば、独自のユーザーストアの統合、 特定の認証方法のカスタマイズ、UIのデザイン変更など、 さまざまなニーズに応じてIdentityServerをカスタマイズすることができます。
ライセンスについて
- Community Edition: Enterprise Editionと同等の機能を持ちつつ、標準的な開発者サポートのみを提供。自社のインフラやクラウドでのホスティングに適していますが、再配布や第三者向けのソフトウェア開発には使用できません。そのような場合は別のライセンス取得が必要となります。
- ライセンス不要なケース:
- 営利企業や個人で、予想される年間の総収益が1M USD以下、または資本設備へのアクセスが3M USD以下の場合。
- 年間予算が1M USD以下の非営利組織。
- 公に登録されている慈善団体。
- 評価、開発、テスト環境、または個人プロジェクトのためにはライセンスは不要。起動時の警告メッセージは無視しても良い。
参考リンク
- [MSドキュメント]クラウドネイティブ アプリケーション用の IdentityServer
- [duende公式サイト]IdentityServer
- [duende公式サイト]IdentityServer communityedition
- [Identityドキュメント]IdentityServer4